キャンプ事始め、大ドジ!
テントとランタンを買っただけで、キャンプが出来ると思ったのは素人のあさはかな考えだったのでしょうね。
それは16〜7年前のこと。懐かしい想い出だ。まずは近場でやってみよう。その候補に上がったのが、夏の間だけキャンプが出来る場所でそれ以外は勝手にできるスペースのある海水浴場の松林、錦江湾の奥にあります。ここはアウトドアの先輩友人が教えてくれた所で穴場なのです。トイレだけは使えるようなってますが、もちろん障害者用ではない。今ここは残念ながら良からぬ人たちが騒ぎ過ぎた所為か夜は施錠されてしまいました。いい場所だったのに・・・
飯を作る道具も何もないので、とりあえず家内が弁当だけをこさえて、夏休みの夕方そこに向かいました。常連の人たちのテントが5〜6張すでに出来ています。その隙間に入らさせて貰いました。さて設営。といってもテントを張るだけなのだが張ったことがない。説明書を見ながら始める。簡単かと思いきやそうはいかない。まだ少し明るかったので、今のうちに早く済ませたい。今でこそ子供たちも大人なので何も私がする事はないが、その時長男はまだ中学生、残りは小学生でした。私は不自由な体でもこういったことも好きだし、あまりそんなに苦にはならなかったですね。しかし、多少焦りが出て来てました。
テントはロッジ型なので、まず骨組みが必要です。それは何とかできました。次に中の方のインナーテントを張ります。骨組みに固定するのですが、ぶら下げてみると何となく違和感があります。下の方はペグを打つのですが、これも何となくしっくり来ない。時間だけが経っていき、焦りも大きくなって来た。隣の住人さんはもう夕げの支度だ。こちらを見ながら何かほくそ笑んでいる感じがする。その時、図を見て気がついた。
長男と家内が色々試している。「ちょっと待て。とりあえず外せ。」でももうある程度固定している。さっきの視線が気になる。「どうでもいいから早く外せ。訳はあと。」なんと逆さまに張っていた。やばい、笑うはずだ。訳も分からず家内達は外し始め、私も手伝い完全に外し終えた。こっそり家内に(逆さまだ・・)と伝えた。家内途端に赤くなり(え〜っ)。ビギナーとはいえとんだドジだ。隣もこっちが一生懸命なので言い出しづらかったのだろう。時間もかかってるし、回りも困ったことだったろうなぁ。
取りあえず、今度はとっとと作り終えた。しかし、ホッとする間もなく、回りは暗くなった。ランタンに火を灯さないと。しかし、これも触ったことがない。火をつけるだけだろうに・・という甘い考えがドジに輪をかける。経験のある人はなんてことないのだが、ランタンにはマントルという真ん中の燃える芯になるものがある。こいつが”問題だ。こいつを一回燃やさないといけない。その仕組みが分かったのも20〜30分後、そして買いおきのそのマントルも全て使い果たし、結局少し中途半端に燃えたマントルだけが残り、怪しげな光を放つランタンがようやく出来ました。は〜あ。
さて、飯だ。簡単な弁当だが潮風を浴びながら、家族みんなで楽しいささやかな夕げが始まった。ビールも美味い。夢だったアウトドアが出来た。普通の人には何ともないことかも知れないが、単純な私はとても幸せに思えたもんです。子供らも食べ終えて走り回ってます。桜島にかかる月がまた奇麗でしたね。夜も更けた寝よ〜っと。・・が
マットも寝袋もまだ買ってない、持ってきたのは毛布のみ、下が固い。少し石もある。やっぱビギナーです。そんなことは何にも考えていない。設置場所を間違えた、いや石を取れば良かっただけ。寝られたもんじゃなかったですね。しかし、子どもは強い。幼い頃から色々な所に旅行し、車の中でも寝た経験もあるのでぐーぐー寝ている。
さて、私ら夫婦は寝つけませんでしたが、爽やかな朝は迎えました。今回は実験キャンプだったんで、もう帰ります。手分けして片づけます。末っ子はまだ小学低学年でしたが、甘やかすことはしません。必ず出来る仕事を与えます。ペグなどやロープを集めさせ数を確かめさせて管理させます。以来、彼は黙ってても完全に管理するようになりました。私が不自由なだけにこういったことは自然と育つみたいですね。
本当に懐かしい想い出です。
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